透析治療について

自由食とは

高血圧のリスクは透析患者さまの大きな悩みです。かもめクリニックでは1回8時間の長時間透析によって
血圧をコントロールするため、食事制限は行わない“自由食”という治療法で成果を上げています。

栄養状態の改善

厳しい食事制限によってやせてしまい、栄養不足の状態が続くと、免疫力など身体本来の力まで弱まってしまいます。かもめクリニックでは十分な透析を行うことを前提に、食事制限のない自由食として健康な家族と同じメニューの食事を食べていただいています。短時間透析や糖尿病の食事療法でこれまで厳しい制限をされてきた方には、まずは無理のないやり方で栄養状態を回復させるための指導をしています。

水分や塩分の
貯蔵場所を作る

筋肉や骨は、体内の水分やナトリウムを蓄える機能を備えています。食事制限でやせ過ぎていると筋肉量や骨量も減ってしまいますが、透析患者が自由食によって筋肉や骨の状態を適正に戻すことで、水分と塩分を身体が吸収し、結果として高血圧の改善にもつながると考えられます。このメカニズムについては、名古屋大学との共同研究によって検証を進めています。

自由食を可能にした
8時間透析

かもめクリニックが長年の透析治療実績からたどり着いた最善の治療法が「8時間透析と自由食」です。透析患者が「自由食」を行うためには、十分な透析(1回8時間の透析を週3回~)が必須になります。しっかり透析をしてしっかり食べ、食事制限のストレスがない生活で、いきいきとご家庭や社会で活動していただけることが最大のメリットであり、私たちの願いです。