患者さまの声

生亀さん

生亀さんインタビュー

8時間透析は私の「希望」だった

日々消耗していく心と身体
かもめクリニックに出会うまでの日々

私が透析をはじめた当初は、当時住んでいた場所から通える病院で透析治療をしておりました。当時の透析治療は食事制限も厳しく、体力、精神共に消耗していく日々でした。当時80キロあった私の体重は徐々に減っていき、最終的には60キロ前半まで落ちてしまいました。さらに、透析後は血圧が180まで下がらないと危険なため、すぐに帰宅できずに透析終了後も1時間ほど病院に残ることが多かったです。

「長時間透析と自由食」
耳慣れない言葉に興味が湧いた

以前の私は、幼稚園の園長と教会の仕事を掛け持ちしていました。しかし透析導入後は長時間の拘束、厳しい食事制限、そして体力の低下と、2つの仕事を続けていく事が困難になってきました。そうした中、知人からの薦めがあって当時住んでいた土地から北茨城へ移ることになりました。
そうした中、知人からの薦めがあって当時住んでいた土地から北茨城へ移ることになりました。ネットなどを使って近隣の透析施設を探していた際に、かもめクリニックのホームページが目につきました。「長時間透析と自由食」という治療方針を見た時は、「一体、どういうことだろう?」と不思議に思いましたね。同時にこの治療法だったら、合併症を恐れ日に日に衰えていく今の状況から脱することができるんじゃないか、という期待も抱きました。

「普通の食事」を食べられる
その幸せを実感

かもめクリニックへ転院した私は、さっそくその治療法を体験することになりました。当時は準夜透析だったのですが、夕食が出てきた時は本当に驚きました。それは制限食ではなく、いわゆる「普通の食事」だったんです。以前はほんの小さなハンバーグが食べられるだけでも大喜びしていたので…こんな「普通の食事」をまた食べられるなんて思ってもいませんでした。「え…?本当に食べていいんですか?」と聞いてしまったほどです。かもめクリニック以外での食事も、リンやカリウムの値には気をつけるくらいで、あとは自由に好きなものを食べています。食事制限を行っていた以前の苦しい食生活とは比べられないくらいに満足しています。

透析以前と同じ食事を
家族と一緒に食べられる幸せ

私は昔から外食が好きで、今もよく行くのですが、8時間透析に切り替えてからは、お寿司やお肉、ハンバーグなど食べたい物を我慢せずに食べられるようになりました。透析患者でも、家族と同じ物を食べ、一緒に食事を楽しむこともできるなんて、本当に夢のようです。

日課になった2キロのウォーキング
出来る範囲で筋力をつける努力を

「透析導入後の人生、どうなってしまうのか、どうやったら前へ進んで行けるのか」以前はこういった不安を払拭できずにいましたが、かもめクリニックで長時間透析に切り替えてからは不安もなくなり、気持ちが前向きになった気がします。さらに体力も回復してきました。以前は午前中だけの仕事でも疲れてしまっていたのが、午後の仕事も普通にこなすことができるようになりました。それと実は、かもめクリニックに通い始めてから、透析日以外は2キロほどウォーキングをしているんです。それほどきついトレーニングはできませんが、できる範囲で筋力をつけ体力を保持しようと努力しています。

再び可能になった趣味の旅行
300~400キロの距離を運転することも

少しづつ透析時間を伸ばしていくにつれて、力が湧いてくるようになりました。透析後に足元がふらつくこともなくなり、今では透析の後に、車を運転して帰宅できるようになったんです。さらには趣味だった旅行にも行けるようになり、とても楽しい時間を家族と共に過ごすことができています。最近では滋賀まで行ったこともありました。それも、ほとんど自分で運転して。自分でも驚いているのですが、この体力の回復具合ってすごいことですよね?

8時間という時間を有意義に

かもめクリニックの透析は、基本的に8時間です。これほど長時間の透析をしているにも関わらず、疲労感や倦怠感からは解放されています。8時間透析を始める前までは、「きっと長いだろうな」と思い込んでいたのですが、実際はそうでもありませんでした。透析中の8時間は仕事に使ったり、テレビや読書、睡眠にあてたりと、自分のやりたい事、できる事をして有意義に過ごせています。牧師である私の仕事のひとつに、本を読んで知識を深めるということがあります。そこで500冊ほどのデジタル書籍をPCに入れて透析中に読んでいますが、そうすると思ったよりも早く時間が過ぎていると感じます。

いま、透析で悩まれている方へ

透析施設を選ぶのは、本当に大変で決断力のいることだと思います。どうしてよいか分からず、迷われている方も多いはずです。長時間透析と自由食は、これからの人生を「どのように身体を守っていくか」ではなく、「どのように前向きに生きていくか」と、考えさせてくれる。そのきっかけや可能性を与えてくれる治療法だと感じています。今、ご自身やご家族の透析治療で悩まれている方へ、「長時間透析は、自分のこれからの可能性を見つけられる治療ですよ」と伝えたいです。

患者さまインタビュー 生亀さん

かもめ・大津港クリニック