患者さまの声

田中さん

田中さんインタビュー 後編

フランスでの旅行透析

金田先生のサポートで
フランスでの旅行透析が実現

かもめ・みなとみらいクリニック理事長の金田先生には、普段の透析以外でも、お世話になりました。と言うのも、2015年にフランス旅行を企画した際、現地でも透析が受けられるようにと、フランスのリヨンにあるタサン透析センターというクリニックを紹介していただきました。そこには、金田先生と昔から交流のあるシャゾー先生がいらっしゃるということで、とても心強かったです。
移動も含めて9日間の旅行計画。出発は7月でしたが、準備を始めたのは4月でした。まずは金田先生にお願いしてタサン透析センターに連絡を取っていただき、透析条件や血液検査の結果などの必要書類を提出。金田先生のサポートのおかげで、現地でも8時間透析を受けられることになり、安心してフランスに向かうことができました。

透析患者が海外旅行へ
そのために必要なこと

現地では1日置きに3回の透析。その間の日を使って、街歩きの観光を2日間楽しむことができました。これまで透析生活に入って以来ずっと、わたしは旅行に行くことはできていませんでした。なぜなら、透析患者が旅行しようとすると、滞在先で透析を受けられる施設探しだけではなく、受け入れてもらうための準備や手続きも必要。さらに海外で言葉が通じるかなど心配事も多くて、なかなか気軽には出かけられなかったからです。
このフランス旅行透析は、金田先生をはじめ多くの方のご協力により実現し、大変感謝しています。旅行の詳しい内容は、わたしのホームページにも記載しています。同じように透析を受けていらっしゃる方々の旅行計画の参考になれば幸いです。

長時間透析に最適
ゆとりある透析スペース

海外旅行をサポートしてくださった金田先生はもちろん、透析患者にとって重要なドライウェイトを慎重に設定してくださっている他の先生たちとも、信頼関係が築けています。自由食になって以前よりも体重は増えましたが、ベストと言われている20歳ころに近い体重を維持できており、転院して良かったと改めて感じています。
また、先生たち以外にも、このかもめ・みなとみらいクリニックには素晴らしいところがあります。それは半個室になった透析ブース。わたしが知る限りですが、これだけのスペースを自由に使える透析施設はほかにありません。ゆとりあるスペースのおかげで、透析を受けながらパソコンを使ってプログラミング言語を勉強したり、テレビでドキュメンタリー番組や刑事ドラマの再放送を見たり、眠ったりと、快適に過ごすことができています。

透析施設の情報を共有できる
患者同士のネットワークを

日本や世界には、たくさんの透析患者さんがいて、それぞれの方がさまざまな施設で透析を受けた経験をしています。その数多くの経験を情報として、患者さん同士が共有できるようになればいいなと、わたしは期待しています。そうすれば、どこかに旅行に行きたいと思った時にも、ほかの患者さんの口コミを参考にすることができます。旅行に行けない不自由さを少しでも解消していくため、わたしは自分の経験を生かして、これからもできることをしていきたいです。